(黒染めする時は後のことをよく考えよう)
今日はちょっとメンドーな(笑ゴメンね)仕事が来ました。
3週間前にウチの店で黒染めしたO君が
「去年の自分の写真見ていていいなと思ったから」と
髪を明るくしたいという。
3レベルの白髪染めの薬を使って(とうぶん取れないように)しっかり染めていただけに
しかも、染めてからまだ3週間(。・ω・。)
去年の資料を見ると、使用薬剤は14レベルアッシュ系。
希望の色合いになるかどうかはもちろん、髪のダメージも心配。
時間はかかってもいいというので
とりあえず脱染剤を塗布 して、加温機に入れて20分ほど様子を見てみた。
「やっぱり・・・・なかなかしぶといね~」
案の定、みごとな赤髪になってきた。
明るさもまだまだ足りない( ̄д ̄)
なんやかんや20分ほど追加で時間を置いてみたりしたが
駄目そうなので、一度洗い流して再度チャレンジ。
脱染剤では限界を感じたので
髪質が心配で本当は使いたくなかったが、ブリーチ剤を使うことにした。
するとすぐに反応が出て、いい感じに明度(明るさ)が上がってきたので
すぐシャンプー。
この辺の判断が微妙に難しく
置きすぎるとキンキンになるし
薬剤の白いクリームと混じってパッと見明るく見えるので、慌てて流すと
意外に暗かったり┐( ̄ヘ ̄)┌
シャンプーして、乾かすと
まあ、このぐらいで・・・(いきなり毛束ですいません)
ちょっと、タイミング的に写真が撮れなかったので・・・・
ニュアンスだけでもΣ( ̄ロ ̄lll)
明度はかなり上がったけど
まだ、赤みがかなり残っているね。
こういう経験している人は結構いるのではないかと
「学校の頭髪検査用に安易に黒染めして、すぐブリーチすればいいか・・・」て。
一般的に、黒染めしてすぐ脱色すると自然な茶髪にはなりません。
それは、黒染剤に含まれている赤の色素が強く残るためです。
この赤みはよっぽどブリーチしないと、それでも薄くなる程度です。
では、どうするかというと
補色を利用して赤みを消すのではなく、相殺するのです。
絵の具を想像してください。
パレット上の赤の絵の具を茶色にするには
茶色を混ぜても赤茶色になるだけです。
赤の補色は緑
緑を混ぜると簡単に自然な茶色になります。
その分明度は少し落ちますけどね。
さあ、ここからアッシュ系に・・・
せめて、自然な髪色に染色していこう(* ̄▽ ̄)
微妙に残ったリタッチ部分に10レベルのマット6%オキシ。
中間~毛先の赤髪に8レベルのマット2.4%オキシで
自然放置10分。
案外あっさりと赤みが中和され
自然な色合いになってきた。
ブリーチしているので後々褪色しやすいのと、色持ちを重視したいということで
希望色よりやや濃いめにすることにした。
タオルで余分な薬剤をふき取った髪に6レベルのアッシュ2.4%オキシを塗布。
ダブルカラーて贅沢やね。(d ̄▽ ̄)
10分ぐらい放置して色の具合をチェック
下手こくと毛先が濃く入りすぎるから。
こんなカンジで仕上りました。
濃いめに染色したので、明度はやや暗めですが
綺麗なアッシュカラーになりましたねヾ( ̄∇ ̄=ノ
半月ほどしたら明度もちょうど良くなると思う。
軽く3時間オーバーでおつかれさまでした。
これで¥7,350は安いやろ(☆´д`★)